子どもの頃、本当に楽しかった。 僕は日々ことある毎に郡上の自然に感謝している。 隣近所の友だちを連れて登った裏山。秋、雑木林の尾根道は黄金色のトンネルになった。ふかふかの枯れ葉の絨毯の上を裸足になって疾走した。 長良川から用水として引いている井川(いがわ)には、黄緑色の美しいバイカモがゆれ、朝ご飯の味噌汁用に、早起きをしてマシジミをとってきた。 岩穴に手を入れればヒゲの生えている不思議な魚たち(クロイカ、アカダス)と触れあえた。少し大きくなると、今考えてもちょっと勇気が要ることにも挑戦した。 ゴムボートで長良川の激流部分を下って遊んだ。どうしても同じところでひっくり返って、岩で怪我をしながら死にそうになりながらも嬉々として悪友たちと繰り返し流れ遊んだ。長良川の水もすくって飲んでいた。子ども心にもきれいだった。 初夏の夜、山間の小川にはゲンジボタルが群れをなして光の川をつくっていた。 都会の学校へ出て行って、少し働いていたわずかな間に、こうした美しい里の、優しい自然は嘘のように消えていった。 化石燃料が枯渇してしまうまで、この変化は止まらないかもしれない。最近はそう諦めかけもしている。 ただ、子どもたちに自然体験を得させる意義は、密かに大きい。 正直、人生観の問題だ。”センス”をどう考えるか、みんなに共通して理解してもらえるものとも限らない。ただ、未来をつくる子どもたちには、チャンスが必要だ。自然とふれあえること、それだけ、自然感性から得られるものは、幸福度が多い。 さて、メタ森は、こんなことを考えている人たちが、より多くの子どもたちに自然の中で世界と対話する機会を得られるシステムを切磋琢磨して作っています。 外部からもいろんな係わり方ができるよう工夫を惜しみません。 これからも仲間をつくってすすめたいと思います。 設立者 三浦嘉門